Shoyo Blog

島根県立益田翔陽高校紹介ブログ

総合学科:グラントワでの「課題研究発表」紹介2

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こんにちは。
総合学科のブロクエチームです。

 2月10日(土)にグラントワで行われる「課題研究発表会」で発表する総合学科3年の課題研究についての報告、第二弾です。
今回は、「食」に関する発表をする3年生にインタビューしてきました。

 

Q.「課題研究」のテーマはなんですか?
A.「伝統食への関心・地元の魅力」です。

 

Q.具体的にどんな研究か教えてください
A.地元の伝統食である「うずめ飯」に着目して、それを広めるという活動を行ってきました。

うずめ飯というのは、この地域で昔から食べられていた伝統食で、「うずめる」という言葉に由来があるとされています(諸説あるようですが)。ごはんで具をサンドイッチして隠すのですが、質素な時代に贅沢を隠したといういわれもあります。

その「うずめ飯」を広めるために、現代風にアレンジしたうずめ飯を開発し、イベントなどで振る舞ってきました。

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Q.どういう「うずめ飯」を作ったのですか?
A.夏にコンテストがあったのですが、そこに出した時は、食欲減退を抑えるために、はちみつやキュウリ、パプリカや氷を使って、暑い日でも食べやすいように工夫しました。

他には、具材を、現代人が好きなものに変えるという試みもしました。
昔ながらのうずめ飯の具材は、高野豆腐、鶏肉、ニンジン、シイタケなどでしたが、私が考えたのは、子どもでも喜んで食べるような、えのき、ベーコン、れんこん、ニンジン、しょうがを使って作るうずめ飯です。

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Q.「うずめ飯」を広げる活動は、なにをしましたか?
A.全国的な料理コンテストである「家の光料理コンテスト」に応募しました。
「地元の食材を使ったどんぶり部門」に応募したのですが、356点が出品された中で、「佳作」に選んでいただきました。
秋には、「翔陽祭」という学校のイベントで、うずめ飯を販売しました。
総合学科の調理班30人で前日から仕込みを行い、用意した150食すべてを売り切ることができました。

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Q.課題研究のテーマはどうやって選んだのですか?
A.テーマは、二年生の時に家庭クラブの講習会で「伝統食講習会」というものがあり、そこで興味を持ちました。
小学校によっては、給食にも出ているという話を聞いたので、小学生でもおいしく食べられるよう、改良しようと考えました。

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Q.初めて食べた時は、どう思いましたか?
A.味はおいしいなと思ったけど、具材的に物足りない感がありました。
ごはんも、もっとバリエーションがあればいいなと思ったので、季節ごとに変えました。
かつおと昆布でダシを取っていたのも、現代人が簡単に作れるようにレシピを変えたりもしました。

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Q.振り返ってみて、課題研究は計画通り進んだと思いますか?
A.計画通り・・・ではなかったですね(笑)。
どの時期にどこまで進めておくべきかという時間配分が難しかったです。
でも、全体的には、春に思い描いたことはできたんじゃないかと思います。

Q.課題研究でなにか思い出はありますか?
A.コンテストで「佳作」を受賞した時、大会から1万円もらったんですが、そのお金で家族をお寿司に連れていきました。
うずめ飯を試作していた時、けっこう食材費にお金がかかったので、感謝の気持ちもあって、ごちそうしました。
ちょっとだけでも恩返しできてよかったです。

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Q.来年課題研究を行う後輩になにかアドバイスはありますか?
A.試作をしたり、実習に行ったりするのは、はやい段階からやっておいたほうがいいと思います。
後回しにすると、アンケートとったりしても、その結果を生かすことができないので。早め早めをオススメします。
あと、担当の先生と意見が食い違うことも、一年やっているとあるので、テーマを選ぶ時は、それが一年やるべきものかどうか考えた方がいいし、先生と話し合う時も、自分の意見をしっかりもって話すことが大切かなと思います。

 

「課題研究発表会」はグラントワで2月10日に行われます。
お時間ある方は、是非、ご来場ください。